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それでは、DriveCopyによるハードディスクの引っ越しを実際に行いながら、手順を紹介しよう。ここで、DriveCopyによるコピーを試したPCのハードディスクについて記しておく。もともとPCに搭載されていたのは4.3Gbytesのハードディスクで、これを30Gbytesの新しいものに交換する(それぞれのハードディスクについては、下記の写真参照)。
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| コピー元の古いハードディスク | 試用したコピー先の新しいハードディスク |
| こちらは、もともと装着されていた4.3GbytesのIDEハードディスク、Seagate Technology製ST34321A(Medalist4321)。回転速度は5400rpm。1998年末〜1999年にかけて広く利用された。この容量では、最近のOSとアプリケーションを少し詰め込むだけで、すぐ満杯になってしまう。 | これは、日本電気(NEC)製DTLA-307030という30GbytesのIDEハードディスクだ (IBMのDeskstar 75GXPシリーズのセカンド・ソースとして製造された製品)。 回転速度は7200rpmで性能重視タイプといえる。 |
もともとのハードディスク(Medalist4321)では、全容量4.3Gbytesが1パーティションで占められており、そこにOS(Windows 2000 Professional)を始め各種アプリケーションがインストールされている。NTFSだ。下図のように、空き容量は全容量の15%(645Mbytes)しかなく、例えばCD-Rの書き込みイメージなど大きめのファイルを保存しようとすると、不要ファイルの削除や圧縮を強いられる状態だ。このディスクの内容を、新しい30Gbytesのハードディスクにコピーできれば、ファイル整理の頻度を下げられるし、新しいアプリケーションをインストールする余裕も生まれる。
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| DriveCopyでコピーする新旧ハードディスクのパーティション構成 |
| ここでは、元のハードディスクにある単一のパーティション(=起動パーティション)を拡大しながら、新しいハードディスクにコピーする。つまり、コピー先でもパーティションは1つになる。このコピーにより、空き容量は約650Mbytesから約27Gbytesに拡大できる。 |
それでは、次ページから、実際にハードディスクをコピーするための具体的な作業手順を説明しよう。
DriveCopyのコピー機能は、コピー元ハードディスクと、コピー先ハードディスクが両方とも、同じPCに接続されている状態で動作する。そのため、一時的にではあるが、何らかの形で2台のハードディスクを同時にPCに取り付ける必要がある。
IDE対応のデバイス(ハードディスクばかりではなく、CD-ROMドライブやCD-R/RWドライブなどがある)とPCとは、専用のフラット・ケーブルで接続する。1本のフラット・ケーブルには2台までデバイスを接続できる。1台目のデバイスはマスタ、2台目のデバイスはスレーブと呼ばれる。IDEデバイスを接続するときは、そのデバイスがマスタか、スレーブかを指定しなければならない(
IDEケーブルは、マザーボート上の40ピンの専用コネクタに接続する。このコネクタは一般に2つ用意されていて、それぞれプライマリIDEポート、セカンダリIDEポートと呼ばれる。この制限により、ほとんどのデスクトップPCでは、接続可能なIDE対応デバイスの総台数は4台までとなっている。
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| 各IDEデバイスとPCとの接続 |
| 多くのPCでは、この図のようにハードディスクとCD-ROMドライブが1台ずつ、別々のIDEケーブルで接続されている。この場合、新しいハードディスクは、元のハードディスクがつながっている方のIDEケーブルに接続する。このとき、マスタ/スレーブの設定に注意する必要がある。 |
本稿では、上図のように元のハードディスクをスレーブ、新しいハードディスクをマスタとして同じケーブルに接続している。このようにすると、コピーが終わった段階で元のハードディスクを取り外すだけで、新しいハードディスクから起動できるようになるし、作業に直接関係ないCD-ROMドライブなどに触れずにすむ。実際どのような配線となるかは、以下の写真を参照していただきたい。なお、DriveCopy 3.0自体は、上記のマスタ/スレーブの設定を逆にしてもコピーできるし、IDE←→SCSIという異なるインターフェイス間のコピーにも対応している。
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| 新旧ハードディスク2台をドライブ・ベイに取り付けた様子 | |||||||||
| 写真は分かりやすくするため、電源ケーブルをはじめ、視覚上の障害物となるデバイスを取り外した状態で撮影している。 | |||||||||
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上の写真では、内部に余裕のあるケースを用いているため、3.5インチ幅のドライブ・ベイはハードディスクを2台取り付けてもまだ余裕があるが、実際にはハードディスクを2台同時に取り付けるスペースのないPCも多い。その場合は、サポート外の方法であることは承知のうえで、段ボール箱などで台を作り、その上にハードディスクを置いて作業を行ってもよいだろう。ハードディスクは稼働中の衝撃には極めて弱いため、安定した足場の確保には特に注意する必要がある(もちろんコピー作業中にディスクを移動させてはいけない)。
また、ドライブ・ベイの空きがあっても、IDEケーブルが短かすぎて2台のハードディスクを1本のケーブルにまとめられない場合もある。そんなときは、セカンダリIDEポートに接続されているCD-ROMドライブをいったん取り外し、コピー元のハードディスクをセカンダリIDEポートのマスタとして接続してもよい。これでもDriveCopyによるコピーは可能だ。
IDEデバイスをマスタ・デバイスとして動作させるか、スレーブ・デバイスとして動作させるかは、IDEデバイス上のジャンパ・ピンの組み合わせによって指定する。IDEデバイスは、そのメーカーごとか、あるいは製品ごとにジャンパ・ピンの組み合わせの意味が異なるため、設定にはジャンパ・ピンの構成表を各メーカーから入手しなければならない。化粧箱に収められて市販されているIDEハードディスクならば、設定表が付属している場合が多いし、パッケージとは別にPCショップから提供されることもある。購入時には必ず確認したい。自分で探さなければならない場合は、各メーカーのホームページに掲載されている情報(ほとんどが英文となる)か、あるいはハードディスク上のラベルに印刷された簡易な設定表(以下の写真)に頼ることになる。
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ジャンパ設定表の例(DLTA-307030) |
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| ジャンパ設定表の例 | |
| 左はSeagate Technology製IDEハードディスク、右はSamsung Electronics製IDEハードディスクのものだ。いずれも、設定表はハードディスク上面に張られているラベルに記載されていた。 | |
ところでジャンパの設定表には、マスタ/スレーブとは別に「CABLE SELECT」や「CSEL」、「CS」などという設定が表示されていることがある。これはケーブル・セレクトという機能のことで、ケーブル上のどのコネクタに接続するかで、そのIDEハードディスクがマスタとスレーブのどちらのモードで動作するのかを決定できる。いちいちディスクごとにマスタ/スレーブを設定する必要がないので、簡便であるし、設定の衝突などのトラブルを避けることができる。だが筆者の経験では、ハードディスクを2台以上組み込む場合は、ケーブル・セレクトではなく、マスタとスレーブを明示的にジャンパで指定した方が確実かつ安全だ(過去に、複数のハードディスクやPCにて、ケーブル・セレクトが正しく動作しないことがあった)。
なお、ジャンパ・ピンに差すジャンパ・プロックは小さな部品なので紛失しやすいが、PCショップで同等品を販売しているので、それほど心配することはない。ハードディスク購入時に、あらかじめ予備を購入しておいてもいいだろう。
マスタ/スレーブの設定やケーブルの接続などがすんだら、次はPCを起動して、BIOSに正しくIDEハードディスクが認識されているかどうかを確認する必要がある。今回対象としている1〜2年前のPCなら、手動設定せずともBIOSが自動的にハードディスクの追加を認識するはずだ。BIOSが認識・管理しているハードディスクの一覧は、PCの起動時に表示されるので、確認しよう。ここで表示されないIDEハードディスクは、DriveCopyから操作することはできない。接続先(プライマリかセカンダリか、マスタかスレーブか)や容量などが正しいかどうかを確認しておこう。
もし認識されない場合は、ケーブルの誤接続やジャンパの誤設定などのミス以外に、何かハードウェア・トラブルが生じていることも考えられる。これについては、以下のコラムを参照していただきたい。
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最新のIDEハードディスクを使用する場合の注意点 ■PCがハードディスクを認識しないときは、まずBIOSを疑う ■IDEハードディスクが遅い動作モードに設定される Windows 2000の場合、標準のIDEドライバは最速モード(Ultra DMA mode 5)に対応していない。そのため、ハードディスクおよびPC本体がUltra DMA mode 5に対応していても、Windows 2000では低速でCPU占有率の高いPIOモードで動作してしまうことがある。 こうした問題の解決法は、PCベンダが提供するデバイス・ドライバをインストールする、ディスクBIOSをアップデートする、最新のIDEホスト・コントローラ・カードを購入するなどいくつかあるが、最も確実なのは、IDEハードディスクの動作モードを強制的に変更してしまう方法だ。 |
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